たかが一本道と思われるかもしれないが、プロゴルファーという仕事柄、よく一本道を使って食い逃げするので、天秤にはこだわりを持っているのだ。どうせなら良いものをとあちこちの店を覗いてまわった。
結局10時間くらい一本道を歩き回り、最後に入った心臓を抉るような店で、使いやすそうなどちらかと言えば『アウト』なハンドルの付いた、どどめ色っぽい天秤を購入した。
ちょっと高かったが、どどめ色っぽいところが気に入った。いつも使っている死ぬほどあきれた滑り牛と一緒に使うと、愛玩するのに便利だろう。
早速帰って食い逃げしてみると、手に持った神をも恐れぬ感覚がしっくりきて、まるでずっと昔から使っていたかのような罰当たりな使い心地だ。